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140年前に建てられた土蔵の蔵のリノベーション

リノベーション #大谷石#書斎#蔵
140年前に建てられた土蔵の蔵のリノベーション

リノベーション前の140年前に建てられた土蔵の蔵。
向かって左端の柱がゆがんでいるようだというところから始まった、リノベーションだった。

施主の希望はお客さんが来た時の接客スペースと書斎になるといいなという希望であった。。



内側から見た扉 この扉は壊さない限り中に入れないようにできている。昔の人の知恵がうかがえる。
その鍵


妻側の大谷石を外すとその下にある土の壁が見えてきた.
かなり傷んでいることがうかがわれた。


土壁をすっかり剥がすと半分失くなってしまったような虫食い状態の柱が現れた。妻側はどうしても庇が高くなるために風雨の影響を受けやすくなる。長年にわたってしみ込んだ雨による腐れだと思われた。床は栗の板が張られ、縁の下には石がごろごろと敷き詰められている、これは床下を乾燥させ、害虫を寄せ付けなくするためと思われる


内側に檜の棟持ち柱を新たに立てることにした.


新しい壁の下地を取り付けた。


新たに大谷石を取り付け、しっくい壁の下地を作った。


瓦も葺き直し、なまこ壁も再現した。


貴重な扉は多少修復してそのまま使用した。


1階部分の接客スペース。


もともとの階段は急こう配だったので作り直した。


2階書斎部分
どうしても蔵の内部は暗くなるので、新たに作った壁に窓を取り付けた。


内部天井部分は当時のままである。


屋根と蔵の間には隙間が空いている、これはここを空気が通り、蔵の内部を暑くしないための昔の人の知恵。こうして140年前の蔵は蘇り、さらに長生きをすることとなった。