福島県羽鳥湖 保養別荘
敷地は福島県の羽鳥湖近くの別荘地で土地は比較的平坦で道路面より1mほど高く針葉樹と広葉樹が入り混じった原生林といった感じであった。した草も生えていて湿気を帯びた感じであった。床の高さをどのくらいにしたらよいだろうかという思いが一番最初に浮かんできた。施主は最初日本庭園が中庭にあるような建物を望んでいたが、現地を見てディスカッションを重ねるうちに次の様な提案をさせていただくことになった。
その時、ちょうど小鳥がちょんちょんと木の枝を渡りながら飛んでいた。そしてその鳥が飛ぶ高さに目線があったら気持ちよいだろうなと感じた。そして高床の建物の提案をすることになった。床下は薪の収納庫や機械室となった。
この建物は会社の保養所別荘として建てられました。
木漏れ日の当たる外壁面。
夜景
トイレの内装
レッドシダーを縦張りにした。
内装に木を使う場合、木の香りを楽しめるように塗装はせずに板のまま使うようにしている。
リビングとして大きな一つの部屋とした。天井には同じくレッドシダーを張った。キッチン、囲炉裏、ソファーなどを配置している。みんなが集い楽しく過ごせる空間となった。
囲炉裏は施主のこだわりで購入した囲炉裏に合わせて床を設計しちょうどいいくらいに人が座れるようにした。
右手に見える杉のルーバーは部屋からの出入りが直接見えないようにと配慮して設置されている。一部吊り戸になっていて大きく開口することもできる。
部屋からルーバーのある廊下に出たところ。奥に見える暖簾は浴室の入り口となっている。
和室は「晴れ」を表現するため壁はオレンジ色の砂壁にした。
施主自慢のジャグジー
腰壁には花崗岩、壁、天井には檜を使った檜の裏側には通気性を持たせ、木が乾きやすいようにした、又張り替える時にも簡単にできるような通気胴縁を設置してある。
自然の中に突き出た露天風呂。使用した石は全て山からとってきてもらった。一個一個石を見ながらの設置作業は楽しかった。
ストーブの後ろには割肌の厚い大谷石を張り自然の山肌を思わせるようにした。
寝室 ゆっくりと休める部屋の色合いにした。