マンションの一階が貸店舗スペースとなっている部分をイタリアンレストランと小物の販売ができる店舗への改修工事の設計・監理でした。このマンションは宇都宮の外環状線に面していて非常に車の往来が激しい場所です。そこで車の往来に負けない強いファサード（店舗の顔）の表現が求められました。印象的な木のドアと発色の良いレンガタイルの組み合わせのデザインとすることにしました。看板の部分も外壁のイメージを出すためにレンガタイルを貼りました。店舗手前側には小物商品を置き、ライティングによって外からも目立つような工夫をしました。内部は自然派嗜好の本物感が出るように床にはカリン材、壁には外壁と同じレンガタイル、テーブルとイスも木製としました。外部と内部に貼った二丁掛のレンガタイルはきれいに収まるよう、スタッフが現場での採寸と詳細図の作成、現場での綿密な打ち合わせをしながら注意深くきれいに仕上げることができ、魂の入った店舗となりました。厨房は写真にありませんが、店の奥にあります。元々飲食店として使われていた店舗でしたが、新たに床をハツリ、排水管と給水管を埋め込みました。給水と排水をどの場所にするかは設計をするうえでまず最初にチェックしなければならない所です。雰囲気が良く落ち着いて美味しい料理の食べられるレストランとなりました。