木造戸建住宅 設計監理
現場監理を行っている、新築 の戸建住宅の現場です。
写真は玄関ポーチの部分です。外壁と天井に杉の羽目板を使用しました。
杉は杉でも栃木県の県産材である八溝杉となります。
八溝杉は狂いにくく、木目がきれいと言われています。また、赤み色が美しいのが特徴です。
外部に木を使うだなんて・・・腐ったり変色したりカビが生えたり・・・・・と心配される方もおりますが、
極力雨にかからず、またメンテナンスをきちんとしてあげれば、間違いなく長持ちします。
こちらの家もできるだけ杉板が雨がかりとならないよう、屋根の軒を出す設計としました。最大で1.5m突出しております。
軒天にも同じく八溝杉を使用しております。
黒い色の外壁は、ガルバリウムスパンドレルです。今回はタニタハウジングのZIGを採用しました。
ZIGと杉板との取り合い部分は、小口カバー、止縁、水切りなどの役物といわれる外壁部材を
なるべく使用せず、すっきりと見せる納め方としました。
↓↓↓ 役物
また、写真では分かりにくいですが、ZIG壁の出隅部分(コーナー部分)は、ZIGを折って納める納め方としており、コーナーの役物を
使用しませんでした。ですのでこちらもスッキリしております。手間が増えてしまい、職人さん泣かせとなりましたが・・・。
大したことではないかもしれませんが、こういった細かな部分で完成度の違いが出てくると思っております。
外壁は通気工法を採用しております。外気が外壁内部を通って屋根裏に入り、屋根のてっぺんの棟換気から放出されます。
もちろんこの後、木部の塗装を行います。使用する塗料は外部木部用の浸透性塗料で、2~3回重ね塗りをします。
そうすれば長持ち間違い無しです。
我々の事務所では、内部、外部ともに木を使用することを推しております。
木は良いですよ!
スタッフI
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