日本建築の歴史(原始~古代)
この記事では日本建築の現代に至るまでの歴史について紹介しようと思います。
原始時代(縄文~)
現存する原始時代の建築物は存在しないものの、当時の遺跡等の発掘成果を参考にした復元建築物が存在しています。
現在の建築史では原始時代の建築物は床の位置(竪穴式,高床式)や壁の有無や構造で分類されています。
竪穴式住居は地面を掘り窪めて床を作り、その中に柱を建てて梁や垂木などの部材で家の骨組みを作り、その上から土や葦などの
植物で屋根を葺いた建物です。三内丸山遺跡や吉野ヶ里遺跡などが存在しています。
高床式住居は柱や杭を使い、床面を地表面よりもより高くした建物です。床面が地表面から離れており、通風性に優れていて
湿潤な環境に適しているため倉庫としても多く利用されていました。
古代(飛鳥~)
日本ではこの頃から寺院建築が建てられるようになりました。現存するものとして最古の建物では法隆寺の西院伽藍が代表として挙げられます。
当時の基礎構法は伝統的な掘立式が多かったことから、基礎の腐朽による建替えが定期的に行われたと考えられています。
しばらくして礎石の上に柱を立てる基礎構法が使われるようになりました。
平安時代以降には日本独自の形態として細めの柱に天井を低めにした空間が好まれるようになりました。