STAFFBLOGスタッフブログ

M様邸設計監理 新築木造戸建て住宅、木造ツーバイフォー工法(木造枠組み壁工法)の現場監理。その2

久しぶりの更新となりました。

栃木県宇都宮市で現場監理を行った木造ツーバーフォー工法(木造枠組み壁工法)による戸建て住宅2回目です。

今回は、建方(たてかた)と言われる工程についてです。

 

建方は、主に新築ならではの工程です。

今回の工法は、木造ツーバイフォー工法によるものなので、主に工場で作られた壁パネルを現場で組み立てるイメージになります。

工場で造られたパネルを組み立てる場合、あっという間に組みあがってしまい、今回の住宅では1~2日で壁パネルが組み上がりました。

これがツーバーフォー工法に言われる「工期が短くなる」要因のひとつと言えます。

 

 

左の写真は午前中に撮影したもので、右の写真は午後に撮影した写真です。

朝準備していたと思いきや午後には半分以上が終了しています。

クレーンで次々と組み立てていくためあっという間ですね。

本当に早いです、個人的にはもう少しじっくり完成して行く段階を見ていたい気分になりますが、工期や次の工程があるので仕方ないですね。

 

リビングとなる部分には、こだわりのポイントである古材を使用した柱が設置されました。

室内では、この柱が象徴的な存在でもあるので設置された途端、柱を中心にココにこれがあって、あっちにアレがあって…と完成後のイメージが膨らみます。

まだ工事が始まったばかりですが、こだわりが詰まっているからこその、新築木造住宅ならではのワクワク感がありますね!

 

壁パネルが終了したら次は屋根を作ります。

均等に並べられた垂木(たるき)は見ていて気持ちがいいものです。

以前住宅ではありませんが、ツーバイフォー工法の大規模な建築現場を見学したことがありましたが、何十メートルにもおよび綺麗に並べられた屋根の構造材は綺麗で迫力があり、屋根仕上げや天井を張って塞いでしまうのが勿体ないと感じたことがありました。

屋根仕上を張らなければ意味がないのですが、完成後に見れなくなってしまう部分もこうして記録して見返すことが出来るのは職業上の特権ですね!

 

少し脱線してしまいましたが、壁~屋根までの作業が2日で進んでしまうのはツーバーフォー工法ならではでしょう。

また、工事が早いだけではなく、構造的にも頑丈であることがツーバーフォー工法の特徴でもあります。

 

建方が終了したら、建物の構造的な部分などの重要なチェックを行います。

左の写真は、使用している金物が図面通りに設置されているか、右の写真は防腐・防蟻処理が決められた高さまでされているかなどをチェックします。

 

防蟻処理を怠ると数十年後に、土台や壁躯体のシロアリ被害などと言った不具合が生じてしまいます。

こう言った重要な部分はしっかりとチェックをしなければなりません。

数日程度では不具合は生じないでしょう、しかし住宅は何十年と長い時間を過ごす場所です。

数年後・数十年後に不具合が生じた場合に、チェックすべき重要な部分が抜けてしまい、そこが重大な不具合を生じてしまう可能性もあります。

ゆざわアーキデザインでは木造住宅でも、住宅以外の工事でも現場監理を行うときには、塞がれて見えなくなってしまう部分はもちろん、しっかりと見落としが無いようにチェックを心がけています。

 

スタッフK