スノコ床の間隔までとことんこだわって設計します。 木造戸建住宅 設計監理
現場監理を行っている、新築 の戸建住宅の現場です。
2階の床の一部をスノコ状に設計しました。この部分は畳1枚分なのですが、吹き抜けの所に迫り出す形となりましたので、フローリングの床とはせずに、下からも上からも見通すことが出来るスノコ状とし、軽く明るい印象を持たせました。スノコは杉とするか桧とするか悩みましたが桧としました。桧は杉よりもたわみにくい(ヤング係数が高い)材料であること、それと桧のほうが杉よりも硬いのでスノコの角に傷が付きにくいと判断し、桧としました。同じサイズの杉でもまったく問題はありませんが・・・。
ここに手すりが付けば完成です。大工さんは相変わらず大変そうでした。今回の大工さんは若い大工さんなのですがいろいろ経験を積んでいる方で、とても丁寧に図面通りに施工して下さいます。無茶なお願いにも答えて下さってとても感謝しております。現場も常にきれいです。
伝統的な技法や裏技を教えて下さるので、いつも勉強になります。
図面上では描けていても、現場では施工が非常に困難な場合があります。私はそういった問題に直面した際に、大工さんたちと議論しながら打開策を見つけて解決していくことが
非常に楽しく、達成感を感じます。そうやって日々経験値を上げております。
私は常にバッグのなかにメジャーを持参しております。飲食店に行った時、街中を歩いている時、参考となるものを見かけると、「あの寸法は幾つあるだろう。測ってみたい」と思うときが多々あります。その時にいつでも計測ができるように、メジャーを持参しております。今回はスノコ床のサイズと配置する間隔でとても悩みました。スノコ状のものを目撃したときは、計測をしておりました。栃木県宇都宮市にある県庁1階のホールにはスノコ状のベンチがあります。あそこも計測して参考にしました。ある程度決まってきたら現場で角材を並べて歩いて何度も確認をしました。大人だけでなく子供の足のサイズも考慮し隙間を少なくしたり、かといって隙間が少なすぎてはスノコの意味がなくなってしまう・・・その辺がとても大変でした。
ゆざわアーキデザインはどれだけ時間が掛かろうが、お施主様に満足して頂ける設計を行います。
スタッフI